上司のお気に入りになるコミュニケーション術~媚びはうらなくてよい!?~

上司攻略法 スキル

はじめに

 社会に出ると避けられないのが、自分より10歳も20歳も目上の方とのコミュニケーションですよね。
自分の昇進や昇給を決める上司は大体年の離れたおじさんだったりします。
キャリアアップ面だけでなく、働きやすさといった点でも、そういった上司のお気に入りポジションに入ることは重要です。

 この記事では、若手コンサルタントの筆者が実際の現場で学んだ、目上の方に気に入られるコツを余すことなくお伝えします。若手コンサルタントの最初の仕事は、自分の考えた方針や指示を受け入れてもらうために、まず目上の人に自分を認めさせることですので、上司との関係に悩む若手社会人のお役に立てる話ができるのではないかと思います。

上司との関係がうまくいかず思うように働けていない、一生懸命頑張っているつもりなのに上司から十分な評価を得られていないと思う方はご一読ください。
単に上司に媚びを売って気に入られるというやり方ではなく、実力を認めてもらうためのやり方ですので、安心して読み進めてください。

筆者自身もまだまだ成長過程ですので、いたらない部分あるかと思いますが、経験共有として読んでいただけると幸いです。

論理×感情の2軸で上司からの評価を得よう!

論理×感情

 まず前提として、媚びを売るのではなく実力でもって一目おかれる存在を目指すことが目的です。
こいつは、骨があるな~とか、成長が楽しいだな~と思われて可愛がられるイメージですね。

では、圧倒的に自分より経験豊富で、自分より10年も20年も長く生きている方たちから認められるにはどうしたらいいのでしょうか?

 考え方としては、論理面・感情面両側面から、自分のことを認めさせるのが有効です。

 よく言われることですが、理屈だけでは人を動かせません。
 論理的に納得できることは言うまでもなく必要条件ですが、それだけでは十分ではなく、感情的にも納得させて初めて人を動かすことができます。

 これを社会人の評価軸という観点で置き換えると以下のようになります。
・論理:どれだけ仕事そのものができるか。知識の量や思考力等、業務上の能力。
・感情:人柄。仕事の能力をぬきにして、単純にその人のことが好きかどうか。

 この2軸を満たしてこそ、いわゆる「上司のお気に入りの部下」というポジションをゲットすることができます。
 若手にとっては、感情面、人柄でおじさんの心をつかむのが実はけっこう大事で、能力はそこまで求められていないことが多いです。というのは、仕事の能力は教え方次第で伸ばすことができるためです。とても優秀で仕事ができるのに上司との折り合いが悪い人が周りにいるかもしれませんが、その方は、仕事はできても人柄面で認められていないわけです。

 世の中、理屈が全てではないですし、人間には嫉妬という感情もあります。
それらを含めて自分のことを認めてもらえるような振る舞いをする。
 要するに、この子は頑張っているし、伸びしろもある。役に立つことを色々教えてやろう!と思わせたら勝ちです。

具体的に気を付けるべきポイント

ここからは、具体的にどういう振る舞いをしていけば、特に目上の人から評価を得られるのかについて、論理面・感情面に分けて説明していきます。

論理(能力)面:いかに”仕事”ができるか

能力面

最低限の仕事をやりきる

当たり前のことですが、社会人としてのマインドを疑われるような言動をしないようにしましょう。
・やるといったことはやる
・ほうれんそうの徹底
・やる気がなさそうな発言、責任感がないような発言をしない
 →仕事を振られたときに「これ自分がやるんですか?」という、分からない仕事を分からないままで放置するなど

ここは本当に最低限備えておくべき仕事に対するマインドです。
みなさんは大丈夫だと思いますが、これができないと、スタートラインにすら立てないので忘れないようにしてくださいね。

自分なりの意見を発信する

 これは少し難しいかもしれませんが、発言を求められたときに自分の意見を言えるようにしておきましょう。間違っていても自分なりに考えて発言をすることで、1人の人間として対等扱われやすくなります。

黙っていると、上司からしたらいつまでたっても守らないといけない部下という印象から脱却できません。積極的に自分の意見をきちんと口に出していきましょう。

機転をきかせて行動する

 常日頃から、まわりに気を配り、機転を利かせられるようにしておきましょう。
例えば、上司が忘れている些細なタスクのフォロー(会議室の予約や会議リンクの発効)などです。

ここでのポイントは恩着せがましくせず、さらっとやっておくことです。
気付いたんでやっときました~くらいのノリです。

こうした些細な心遣いが、こいつ仕事できるな、、という上司の評価につながります。
アピールチャンスだと思って、雑用的なことでも積極的に見つけてやっていってください。

感情面:一緒に仕事する人として好かれるか

一緒に仕事をする人として好かれるか

仕事を振ってもらいやすい人でいる

 私がよくやっているのは、自分からタスクを提案しにいく、頼まれたら元気に返事をするです。
たったこれだけでも、タスクを振りやすい人と思わせることができます。

 たくさん仕事を引き受ける姿勢を悪く思う人はいないですよね。
 これはチャンスを増やす行動でもあります。頼まれた仕事をきっちりやっているだけで、多くのタスクをきっちりこなす子というポジションにつくことができ、頑張っているな、、という印象を持たせることができます。
 ただし、ただの雑用係になってしまう可能性もあるので、注意が必要です。

隙を作っておく

隙の作り方は各々得意な方法でよいのですが、仕事を頑張っているイメージだけだと、話しかけづらいことがあります。特に年が離れていると、雑談したくても何を話したらいいか分からない上司もいます。
 定期的に雑談をする、少しぼけてみるなど、話しかけやすい雰囲気を日頃から作っておくことは、親近感アップに繋がります。

謙虚な姿勢でいる

知らないことは素直に知らないといい、目上の人に敬意を払って教えを請いましょう。自分を大きく見せようと知ったかぶりは見透かされます。
 基本的におじさんたちは、人に自分の知識を教えるのが大好きです。質問なんかしてあげると大喜びでたくさん教えてくれます。
 自分の知識増強にもなりますし、目上の方との関係性を築けて一石二鳥です。若手なので、知らないことはあって当然です。素直に質問する姿勢は可愛がられますので積極的に質問していきましょう。

最後に

 「目上の人たちに自分を認めさせる」と考えると、難しいものと思ってしまうかもしれません。しかし、きちんと仕事ができて、人柄としてもいいやつだと思わせられれば、一目置かれる存在になれます。この記事でお伝えしたポイントを意識して仕事をしてみてください。

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