【アドラー心理学】どんな環境にも屈せず、ビジネスマンとして前に進みたい人へ。

アドラー心理学 マインド

はじめに

 心理学の巨匠、アドラーの教えを解説する「嫌われる勇気」、「幸せになる勇気」がベストセラーとなり、世の中的にアドラー心理学というものがよく知られるようになりました。

みなさんも読んだり、書店で見かけたことのある方も多いのではないでしょうか。

 筆者も嫌われる勇気の他、アドラー心理学に関する本を複数読んで見ました。アドラー心理学は、現実の厳しさを真向から突き付けるもので、心理状態によってはうまく作用しないこともあるだろうが、こと仕事という観点においては、ビジネスマンが自分を鼓舞するためにも備えておくべきマインドだと思いました。

 この記事では、アドラー心理学の考え方をビジネスにどう転用するのか、筆者なりに考えてみた結果を共有したいと思います。

筆者が読んだ本はこちら☟

アドラーの教え

 アドラー心理学の骨子として、私が理解している重要な考え方は以下の通りです。

「人は運命やトラウマなどではなく、未来への目的に基づいて自分で行動を決めている。
裏を返せば、自ら勇気を出して踏み出すことで未来はいくらでも変えられる

目的論

目的論

 アドラー心理学は、原因論ではなく目的論に立脚しています。
目的論というのは、人は目的に基づいて行動を自分で選択しているため、選択次第で自分の未来も変えることができるという考えのことです。
 心理学の権威、ユングやフロイトが提唱した、「過去の事象という原因により行動は決まるため、未来をコントロールすることはできない」という原因論とは真逆のものです。

 アドラーはいいます。
原因論は事象の解説にはなるが、解決にはならない。過去は変えられないが、自分の意志で目的を正しく据え、行動を選び直すことでいくらでも問題は解決できる。

目的論のもと、アドラーはトラウマの存在を否定しています。

 親に否定されて育ったから、人に面と向かって意見するのが苦手だ、、というのは嘘で、本当は人に意見せずに黙っていたいという目的/意思があり、その目的を正当化するための言い訳に、幼少期の親の接し方をトラウマとして利用しているだけなのです。

 さらには、仕事に行きたくないから病気になったという話もあります。自分が仕事で失敗したという現実を直視せず、仕事に行かなくて済む免罪符を手に入れるため、本人も無意識のうちに病気を作り出してしまうことがあるそうです。これを「疾病利得」というそうです。

心理学の世界で有名な、認知的不協和とよく似ていますね。

自己決定性

自己決定性

今のあなたを作っているのはあなたの今までの選択で、これからのあなたの人生を作るのは今からのあなたの選択という考えです。

 確かに、遺伝や生育環境など自分ではどうしようもないものに少なからず影響は受けているでしょう。しかしそれらはあなたを形作る材料ではあっても、あなたの人生を全て決定しうるものではありません。

 周りから受けた影響を大きく上回る決定要因は、あなた自身が日々下してきた1つ1つの決断です。材料の使い方は私たちの自由であり、同じ材料から違う作品ができあがるように、同じ環境でも違う人生を送ることができるのです。

 家が貧乏で大学に行けなかったとして、それはあなた自身が大学に行かないという選択をしたからです。同じ境遇でもアルバイトをしたり、奨学金を得たり、誰かに助けを求めたりすることで大学にいく人はいます。あなたが本気で大学に行くための努力をしなかっただけです。
 親の言いなりに逆らわないことを決めたのも、いじめを耐え抜くことを決めたのも、ブラック企業から転職せずに働き続けることを決めたのも全部あなたの意思なのです。

 病気や怪我など自分自身の力で変えることができないことでも、それをどう捉え、次の行動をどうするかは私たちに完全に委ねられているところです。
 癌で余命宣告をされたとして、神様を恨みながら余生を過ごすのか、残りの人生の時間が分かったことをありがたく思い家族に感謝を伝えて余生を過ごすのかはあなた自身の選択なのです。

極めつけはこうです。

「できないことはない。人はどんなことでもできる。」(アルフレッド・アドラー)

アドラー心理学のビジネスへの活かし方

アドラー心理学のビジネスへの活かし方

ここまで読んできて、アドラー心理学についてどう感じましたか??

 正直私は正論だが、人生は試練の連続なのだと感じて辛いというか、なんだかやりきれない気持ちになりました。しかし、これは自分自身を鼓舞する1種の考え方なのかも??と思うと確かに必要なマインドだと感じました。

 確かにどうにもならない現実はあります。
しかし、その現実に文句を言っていても始まらないことはみなさん分かっていると思います。
そういう時こそ、文句をぐっとこらえ自分ができることを冷静に考えこなせるか。
それが私たちが前に進むためにやるべきことですよね。

 

 特にビジネスでは、自分の感情ではなく、仕事全体を前にすすめるため、自分自身から行動することが何より求められます。人を変えるより自分が行動する方がはるかに簡単です。

 怖い上司、できの悪い部下、融通の利かない取引先、、
あなたのストレスとなる対象はたくさんあるでしょうが、それらをまるっと飲みこんで、自分から一歩踏み出す。


 今までできなかったからといって今後もずっとできないことはありません。怖い上司にだって、自分の意見をきちんと伝えることだってできるはず。だって未来は自分の選択で変えられるのだから。

 アドラーは、「遺伝もトラウマもあなたを支配してなんかいない。過去ではなく、今からのあなたの選択で、未来はいかようにも変えられるよ!」と言いきることで、私たちの背中を押してくれているのかもしれません。

そう思うと、アドラー心理学の考えを心の片隅においておいてもいいかな、、と思いませんか?

もう少し話を聞いてみたい方がいましたら、大学時代就活サポート団体で活動し、現在は大手企業に勤めるシュプリートメンバーがお話をききます。

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この記事を書いた人

関西出身。
地方国立大学を卒業後、都内でITコンサルタントとして働く。
今の自分にしか発信できない等身大の情報が、少しでも誰かの背中を押せればいいなと思い活動中。

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