【新卒就活】面接官による面接事例共有 面接経験はつまないといけないの??

過去の経験から学ぶ面接事例集 面接

はじめに

この記事は、現場社員として新卒採用の一次面接官をしているITコンサルの筆者が、実際に実施した面接の経験談を共有するものです。

本日お題としてあげさせてもらうのは、大学時代アメフトの練習に明け暮れていた、国立大学理系学部生のBくんです。迷った挙句、今後の成長を期待し、ぎりぎり合格とした理由について、面接中の様子と合わせて面接官の正直な見解を共有します。

面接を控えている人、面接官の視点に興味がある人、コンサル業界を志望している人はぜひ見ていってください!

第一印象について

 オンライン面接でしたので、入るなりまず自己紹介をしてもらいました。
少し緊張しつつも、スポーツマンらしくはきはきと自己紹介をしていて、好印象でした。
また、話し始めるタイミングに気を使ったり、面接官の相槌にも気を配っていて、周りをきちんと見て適切にコミュニケーションがとれる子だという印象も受けました。

はきはきと意見が言える、人に気を配ってコミュニケーションが取れるというのはコンサルタント、もとい社会人として基本的にもっておいてほしい資質ですので、第一印象としては全体としてよい感触をもちました。

志望動機

続いて、志望動機について質問をしたところ、「人をフォローすることが好きでやりがいを感じれるためコンサル業界がよく、その中でも成長過程にあり、独自の事業も展開している御社に魅力を感じた」といった答えが返ってきました。

この回答は、①コンサル業界を見ている理由、②その中でもなぜ弊社なのか、という抽象から具体に筋道立てられたもので、聞いている側としては聞きやすく納得もしやすい内容でした。
就活の軸についても、志望動機と一貫性があり、きちんと本音で考えて就活をしているんだろうなということが感じられて好印象でした。

また、弊社の魅力として挙げた部分や、本人の雰囲気からみても、弊社の組織風土に合いそうだなという感覚をもちました。

追加で、コンサルでなくても人をフォローできる仕事はたくさんあるんじゃないかと聞いてみました。すると、確かにそうかもしれないが、コンサルは人に寄り添うということがよりできるんじゃないかと思っているという答えが返ってきました。
 実際の現場を知らないため、想像で語っている部分も多く、理屈としては荒っぽいが、熱意は感じられたのでむしろ応援したいなと思わせられました。

答えられなかった質問

ここまで好印象の彼でしたが、答えを出せなかった質問がありました。
それは、最近気になったニュースは何か?という質問と、弊社の弱みとその改善案は何か?という質問でした。

まず気になったニュースに関して。
質問を聞いて数秒考えたのち、「スキャンダルくらいしか思いつきません」と素直な回答が返ってきました。面接官側からスキップとしました。

就活の王道質問なのに答えられないのは、就活経験が少ないんだろうな、、
また、コンサルを目指すなら世の中の情報にはアンテナをはっていてほしいなという印象でした。

ただ、個人的には就活経験が少ないから答えられないというのは今後改善できる点であるのでそこまでマイナスではありませんでした。(これは一次面接だからということですが。)

続いて、弊社の弱みと改善案について。
弱みについては何とか出せたのですが、改善案がなかなか出てこず。
時間を欲しいといわれ1分程度待ちましたが、出てこなかったのでこちらも面接官側からスキップとしました。

日頃からものを深く考える習慣や、物事をよりよくするために考える習慣がないのかな、という印象でした。コンサルになるにあたっては、マストでほしい習慣ですのでこちらはマイナスに響きました。

逆質問

 最後に逆質問を打診したところ、コンサルタントとしての働き方、弊社の評価制度などについて質問が出ました。こちらの答えに納得してくれていたようで、カルチャーマッチを感じることができました。

 印象的だったのが、この面接のフィードバックをしてくださいという質問でした。
実は彼は今回が初めての面接だったらしく、自分の印象を聞きたいということでしたので、彼の印象をそのまま回答しました。

 私たち面接官のアドバイスを聞く姿勢も素直でしたし、何より、自分の弱みをさらけ出して、教えを乞うハングリーな姿勢は誰にでもできることではないので、彼の伸びしろを感じました。

総合評価

面接終了後、合否をつけるにあたって少し悩みました。

人柄、カルチャーマッチもしていて、志望動機も納得感がある。
ただし、大学時代は部活しかしておらず、就活対策は遅れているというのが面接からの評価でした。

面接官の個人的な裁量が大きいとは思いますが、前述した通り私は、就活対策をしているかどうかなんてやったかやってないかの差なので、これから追いつけるものだと思っています。
今現時点で対策が甘いからといって一次面接の段階で不合格にするほどの理由にはならないという意見です。

就活対策以外の大事な部分を外していなかったこともあり、彼については今後の伸びしろに期待し、一次面接は合格としました。
逆質問の、面接内容のフィードバックで今後やるべきことは伝えてあるので、申し送り事項には次の面接で今回できていなかった対策部分ができていることを確認するようにという記載をしてあります。

聞きたいことあればシュプリートまで!

ここまで読んでくださってありがとうございました。
面接官の視点を少しでも共有できていたら幸いです。

もう少し話を聞いてみたい方がいましたら、大学時代就活サポート団体で活動し、現在は大手企業に勤めるシュプリートメンバーがお話をききます。

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この記事を書いた人

関西出身。
地方国立大学を卒業後、都内でITコンサルタントとして働く。
今の自分にしか発信できない等身大の情報が、少しでも誰かの背中を押せればいいなと思い活動中。

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