繊細さん向けの就職活動

いわゆる「繊細さん」は、日本社会で注目されている概念です。
この言葉は、特別な感受性を持つ個人を表現し、特徴として以下のようなものが挙げられます。

• 周囲の環境変化に対する鋭敏な反応
• 他者の心情を読み取る優れた能力
• 思考の深さと分析的な姿勢
• ストレスや疲労への高い感受性
• 芸術作品や自然界に対する豊かな感性

多くの繊細さんの就活相談を受けてきた筆者が、就活の仕組みと自分の性質が合わず苦戦している繊細さんへ向けて、就活中に気を付けるべきポイントをまとめました。

自分の強みを知り、色々な職種について学ぶ

「人と関わると疲れるから営業は無理だろうな….かといって特別なスキルもないし」と考え、特にやりたいことがない人が多いと思います。

しかし、“会社で働く”＝営業or技術職と勝手に想起されていませんか？
営業の中でも同じ人としか関わらないルート営業がありますし、総務・人事・法務・インサイドセールス・経理など様々な職種が存在します。
自分の強みを考えたうえで、世の中にどのような企業や仕事が存在するか調べましょう。

筆者の友人で、人と関わることが苦手だけど、黙々と分析することが好きな文系の男の子がいました。
彼は「経理はスピードに追い付けないし、文系だから研究職にもなれないし」と悩んでいたため、OB訪問で色々な社会人に相談し、「経営企画」という仕事に出会いました。
彼はそこから新卒で経営企画に入れる会社を探し、見事内定しました。
今は自分に合った職場でイキイキと働いているそうです。
就活時代色々な仕事について調べまくった私でも、社会人になってから「こんな仕事あるんだ！」と思うことが多いため、あなたが知らないだけで適職は必ずあります。

ポイントを押さえて会社や職種を選ぶ

1.柔軟な働き方ができる

フレックスタイム制： 出退勤時間を従業員が選択できる制度。コアタイムを設定する場合もあります。 リモートワーク： 自宅やカフェなど、オフィス以外の場所で仕事ができる制度。

2.社員に多様性がある

社員が全員同じような人ばかりの企業ではなく、様々な人がいる企業を選びましょう。
多様性を理解している社員は自分とは違う部分を受け入れ、自分にはない良さを肯定してくれます。
「人当たりは良くないけど、誰よりも相手に寄り添った丁寧な仕事をしてくれる」などあなたの良さを理解し、生かしてくれます。

3.スピードではなく質が求められる仕事

周囲の環境に過敏に反応してストレスを感じてしまう繊細さんは、あわただしいスピードが求められる仕事ではなく
自分のペースで黙々と進め、質が求められる仕事の方が感じるストレスが少ないと言われています。

グループディスカッションでは発言の質を

みんなを引っ張るタイプじゃないし、コミュ力もないからとGDが苦手な人が多いのではないのでしょうか。

私が実際に選考でGDの評価などをする際、無意味にたくさん発言をする人よりも言葉が少なくても適切な言葉を発している人の方が評価されます。発言量＜質を意識しましょう。

就活は自分を成長させるチャンスだと考える

就活という新しい世界に飛び込むのは勇気がいります、しかし就活で出会うのは初対面で二度と合わない人の方が多いです、思い切って飛び込んでみましょう。
就活を通して人見知りを克服したり、自分を変えられる人が多くいます。

本音と建前を使い分ける

就活をしているとどうしても「努力！夢！」など意識が高くなり、本来の自分を見失ってしまう就活生もたくさんいます。
例えば、仕事よりも定時で家に帰ってプライベートを大切にすることの方が重要な人が、就活中に面接官に聞こえの良いキラキラした言葉ばかり話していると本当に自分がそう思っていると勘違いしてしまい、激務についてしまい、入ってみたら心身を病むなどの話も聞きます。
自分の本音を言わなかったり言い換えたりすることも大切ですが、時には自分と向き合って心の声を聴いてみましょう。

就活は人気な企業に入ることがゴールではなく、自分に合った企業に納得内定することがゴールです。

就活を頑張りたい繊細さんへ

この記事を読んで、自分なりの就活の方針がなんとなく見えたけど、まず何からしよう、、、、と不安な方が多いのではないのでしょうか。