大手vsベンチャー徹底比較~給料編~

はじめに

　新卒就活生も、転職を考えている方も、まず会社の大きな区分けとして大手企業かベンチャー企業、どちらに入手するかを考える方が多いのではないでしょうか。

特にベンチャー志向の方は、気になるのが収入面だと思います。
この記事では、会社の規模によって収入はどう変わるのか？という点について説明していきます。

ベースの収入

　大卒初任給についてですが、全企業平均は月21万程度となっています。

大手企業は月25万前後が一般的です。
一方、ベンチャー企業は、月20万~月30万越えなど、幅が広いです。
業績好調なところは優秀な人材を囲い込むべく、初任給を高めに設定する傾向にあります。

ただ、特にベンチャー企業は固定給にみなし残業代が含まれていたり、福利厚生がほとんどないといったところも往々にしてありますので、一概に給料が高いからと言って飛びつかないように、よく確認しましょう。大手企業は固定給に加え、家賃補助などの福利厚生が整っていることが多いです。

　転職する方に向けてですが、ベースの給料はキャリアによるものが大きいです。
あえて言うなら、大手は年齢である程度役職と給料が決められているのに対し、ベンチャー企業は実力評価となります。
年齢以上に実績を持っている方はベンチャー、実績に不安がある方は大手を目指してみるのがよいのではないでしょうか。

ボーナス・インセンティブ

経団連によると、大手企業の2023年度の夏ボーナスは90万とのことで、給料2ヶ月分程度にあなります。

2023年夏季賞与・一時金（ボーナス）の大手企業における業種別妥結結果（原則従業員500人以上、組合員数による加重平均）の最終集計

一方、ベンチャー企業は、大手企業に対してボーナスが少ない傾向にあり、業績によりボーナスが減ってしまう企業や、そもそもボーナスという制度自体がない会社もあります。

その代替として、個人が挙げた成果が追加報酬として還元されるインセンティブという制度を取り入れている会社もあります。営業職などでよくある、決めた契約金額の数％が入るといったものですね。成果主義であるベンチャー企業と非常に親和性の高い制度で、やった分だけ自分に返ってくるという仕組みに魅力を感じる方はベンチャー企業に向いているかもしれません。

昇給

まず大手企業ですが、基本的に年齢とともに少しずつ上がってくることが一般的です。
　一番の昇給タイミングである昇格のタイミングも、ある程度の年齢になること、上のポジションが空席になることなどの条件を満たす必要もあり、大きなベースアップの機会は多くないといえるでしょう。
その一方、まじめに長い年月働いていれば、誰でもある程度まで給料アップが目指せるのが大手のよいところです。

　ベンチャー企業はというと、こちらは大手企業とはうってかわって基本的に年齢は関係なく、実力次第でどんどん上のポストに行けますし、給料もあがっていきます。
　基本的にベンチャー企業は、会社が成長中なので、組織成長に伴って必要なポストが増えていきます。大手企業のように、上のポジションが詰まっていることも起こりにくく、成果を出したらその分上がっていきやすい環境にあると思います。

懸念としては、ベンチャー企業は会社の基盤が不安定なため、個人の業績ではなく会社全体の業績に給料が左右されることがままあるということです。こちらは入社前に会社の将来性もきちんと確認しておく必要があると思います。

筆者自身も、ベンチャー企業に新卒で入社しましたが、半年ごとに基本給が上がり、入社2年目の段階で手取りが月3万程度増えています。
同じタイミングで大手企業に入社した同期に比べて上がり幅は高かったです。
(ボーナスや福利厚生ではかないませんが)

まとめ

　ここまで、大手/ベンチャーに分けてお給料面のお話をしてきました。
あくまでも一般的な話ですので、細かい点は会社によると思いますのでそこはご容赦ください。

自分の頑張りで給料をどんどん上げていきたい人はベンチャー、安定した環境で着実に給料を増やしていきたい人は大手といった風に、自分に合った企業を考えるきっかけにしていただければと思います。