目次
はじめに
コンサルティング業界を目指す人なら一度は聞いたことがあるだろう「案件ガチャ」という言葉。これは、参画したプロジェクトによって働き方が大きく異なることを表す言葉です。
この記事では、コンサル会社に新卒で入社した筆者が、案件ガチャという単語を軸に、コンサル業界のリアルについて、現時点で思っていることを等身大の目線でお伝えします。
コンサル業界に興味がある就活生に対し、何か1つでも示唆を与えられれば幸いです。
(発展途上の若手コンサルタントが思っていることくらいに捉えてお読みください!)
ちなみに、私はIT系のコンサルタントです。コンサルといえば、大多数がIT系だと思いますが、違う領域のコンサルを目指す方はあくまで参考程度に読んでみてください。
案件ガチャは存在する??
最初に結論を言いますが、実際に働いてみて、程度の差はあれど案件ガチャは間違いなく存在すると思っています。
基本的にコンサルタントは、面談を経て何かのプロジェクトにアサインされて、仕事が始まります。(これはコンサルタントに限らず、エンジニアもそうですが。)
案件ガチャとは、自分の働き方が、アサイン先のプロジェクトに、良くも悪くも依存するということです。そのプロジェクトの一員として働くのだから、当たり前といえば当たり前ですね。
分かりやすい例でいうと、プロジェクト先に常駐する場合。
私も常駐案件に入っていますが、常駐案件では、契約したお客さまのオフィスに出勤して、お客さまの一員として働きます。自分の会社がありながら、他の会社の社員になるような感じですね。
基本的にお客様の会社のルール(定時やテレワーク頻度等)に合わせて、他の社員と一緒に働きます。融通は利くことが多いですが、これもお客様/プロジェクト次第です。コンサルタントはリモートのイメージがあるかと思いますが、週5出社の案件などもあって、これは参画先次第になります。
常駐しない場合でも、基本的に働き方は契約で決まっていますし、お客様の課題を解決するのが仕事なので、お客様やプロジェクトの状況に依存した働き方になるのが普通です。また、同じような仕事でも、労働時間が固定で決まっているところと、時間が事前に決まっている会議等以外の時間は自由に使ってよいとしてくれるところなど様々です。
他にも、炎上気味のプロジェクトに入ったなら、オーバーワークになるでしょうし、プロジェクトメンバーの雰囲気が自分に合わず働きづらいなどもあるかなと思います。人間関係がうまくいかないと、思ったような結果を出せないので、これも案件ガチャと言えるのではないでしょうか。
私自身、定期的に自社の同期や先輩と参画先の情報共有をするのですが、プロジェクトによって全く働き方や雰囲気が違っていて面白いなと思います。よいか悪いかはおいておいて、入社した会社ではなく、参画した案件に働き方が左右されるため、案件ガチャは存在するといえるでしょう。
案件ガチャ下で働くにあたって・・
じゃあ案件ガチャってどうしたらいいの?どうやったらいい案件をひけるの?って思いますよね。ですが、環境が合う合わないなんて人によって違いますし、そんな都合のよい手段はないと思っておいた方が期待しない分楽です。
入った環境込みで成果を出すのがコンサルタントです。案件が変わる度に環境が変わるのが辛いという人はコンサルはおすすめしません。
個人的意見ですが、特に若いうちはある程度参画先プロジェクトに左右されるのはしょうがないと思っています。自分の名前で案件をとってこれないうちは、会社がとってきてくれる案件でありがたく実力をつけていきましょう!
ちなみに、どの案件に入ってもある程度周りと馴染んで仕事をするために、大事だと思うのは、①ある程度コミュ力があって敵を作らない振る舞いができること、②先回りして様々なことに気遣いができることかなと思ってます。そのうちこのことについて記事を書くかもしれませんので、ここでは詳細は割愛します。
コンサル案件ガチャのいいところ
ここまで案件ガチャがよくないものかのように言ってきましたが、実はコンサルの案件ガチャにはいいところもあります。それは、通常より楽に環境を変えられて、今より働きやすい環境にいける可能性がある点です。
もし案件ガチャで合わない案件に入ってしまったとしても、契約更新のタイミングで、ぬけて違う案件にいくという選択肢があります。そして、次の案件は自分にとって最高の環境かもしれません。どっちに転ぶか分からないというリスクはあるけど、案件を変えることで比較的楽に環境を刷新できるのはコンサル業界の特徴だと思います。
実際、労働環境が合わない可能性はどの業界の会社に入社してもある話だと思うんですよね。環境を変えるには基本は転職しかないと思います。ただ、コンサルだったら、案件単位で環境が変わるので、案件を変えればいいだけです。そう考えれば案件ガチャも悪くないと思えませんか?(もちろん今より悪くなるリスクはありますが笑)
コンサル業界の中で、入社する会社の選び方
最後に、案件単位で働き方が決まるコンサルタントは、何を重要視して会社を選べばよいのかについて、実際に働いてみた上での私の考えをお話できればと思います。
まず、気になる会社について、その会社が取り扱う案件についてより深く分析してみてください。会社を分析する際は、その会社で多数を占める案件がどんな種類のものなのか、どれくらいの規模で自社からはどれくらいの人材が入っているのかが重要です。種類とは、上流工程が得意なのか、また特定の分野のお客さんをターゲットにしているのか等。規模とは、どのくらいの人数規模のプロジェクトなのか、自社からは体制を組んでチームで入っているのか、個人単位なのか等です。
これらの情報から、ある程度働き方が想像できると思いますので、自分のしたいことに近い、自分に合いそうなプロジェクトが多い会社を考えてみてください。
次に、案件を変えたいと思ったときに比較的簡単に変えられそうか?というポイントで考えてみてください。一般的には会社規模が大きければ大きいほど、変える先の案件も豊富な傾向があります。ただし、部署ごとに担当分野が分かれていて他分野に行きづらい、社員のサポート体制が不十分なども会社によって様々事情もありますので、慎重に調べてみてください。
最後に
ここまで長々と書いてきましたが、コンサル業界はどの会社に入ってもやることは大きくは変わりません。案件ガチャの名の通り、入る会社より、入るプロジェクトに依存します。
プロジェクトに入って活躍さえできれば、所属している会社等はあまり関係がありません。転職もできますし、フリーランスになるという道もあります。会社選びは気負いすぎず、むしろ、本当にコンサルタントになりたいのか??を自問自答して納得いく答えを見つけてください。
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この記事では、コンサル業界のリアルをお伝えしてきました。コンサル業界含め、若手の社会人の生の声をもっと聞きたいと思った方もいらっしゃるかもしれません。
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